驕れるトランプ久しからず、共和党支持者に変化の兆し
米共和党の実態を見事に描いて見せたハーバード大学調査
2023.9.30(土)
高濱 賛
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もはやレーガン時代の共和党ではない
来年11月の米大統領選に向けた共和党の第2回候補者討論会が9月2 7日夜(日本時間28日午前)、 カリフォルニア州ロサンゼルス郊外シミバレーにあるレーガン大統領 記念図書館で開かれた。
討論会の模様は保守系FOXニュース傘下のFOXビジネスで全米 に中継された。
世論調査で首位のドナルド・トランプ前大統領は1回目の討論会に 続いて欠席した。
討論会には、参加要件を満たしたロン・デサンティス・ フロリダ州知事、ニッキー・ ヘイリー元国連大使ら7人がトランプ氏に代わり得る候補として存 在感を示すため議論を戦わせた。
論議はメキシコ国境問題、移民、犯罪、経済、 外交問題に及んだが、中国の軍事的、 経済的脅威が内政経済と絡めて取り上げられた。
7人とも対中政策 ではバイデン政権の弱腰外交を口々に批判した。
一方、ウクライナ支援でヘイリー氏、マイク・ペンス前副大統領、 トム・スコット上院議員(サウスカロライナ州選出)、クリス・ クリスティ元ニュージャージー州知事らが支援続行を主張した。
これに対して、デサンティス氏や起業家のヴィヴェク・ ラマスワミ氏は「ウクライナよりも国内対策に予算を回せ」 と主張して意見が分かれた。
だが、総じて議論自体、1回目の時を超える広がりはなく、「 今の共和党はもはや(次々と政策を打ち出した)ロナルド・ レーガン第40代大統領時代の共和党ではなくなってしまった」(ロサンゼルス・ タイムズ)とメディアを嘆かせた。
(news.yahoo/ republican-debate-unplanned- theme-isnt )
中継を観ながら同時にコメントするpakman.com のデイビッド・パックマン氏は終了後、こうコメントしていた。
「勝ったのは欠席したトランプ氏。不戦勝だ。 参加者で高得点を取ったのは、 トランプ批判のオクターブを上げたクリスティ氏だ」
「同氏は、テレビカメラを直視して『ドナルドよ、 本当はここに来るべきなのに君は逃げた。 我々が怖いからだ。君はドナルド・トランプではなくて、( ディズニー漫画の)ドナルド・ダックだ』と噛みついた」
「あとはヘイリー氏が前回、 弁舌を振るって知名度を上げたラマスワミ氏に面と向かって『 あなたの言っていることを聞くたびに( 政治経験のない空理空論だらけで)開いた口が塞がらないわ』(H onestly, every time I hear you, I feel a little bit dumber for what you say.)とパンチを食わせたのが面白かった」
(davidpakman.com )