他の1機はモスクワに引き返す
英大衆紙デーリー・メールによると、墜落の目撃者は民間航空機が空から落ちてくる前に大きな音が聞こえた。高度8800メートル近くまで上昇したあと、突然、墜落した。
ソーシャルメディア上で地元住民が野原で燃えさかる民間航空機の残骸を撮影した画像を共有している。黒い煙が空に向かって立ち上り、残骸が完全に炎に包まれているのが見える。
ワグネル関連チャンネルは未確認情報として「航空機はロシアの防空網によって撃墜された」と伝えた。航空機はワグネルの所有で、残骸に機体番号「RA-02795」の一部「795」の数字が確認できる。しかしワグネルは普段、別の「RA-02748」機を利用しており、2機のうちこの機はモスクワに無事、引き返した。
プリゴジンは6月に24時間という非常に短い反乱を起こして以来、暗殺を警戒して公の場に姿を現していなかった。ロシアウォッチャーの何人かはプリゴジンを「歩く死人」と表現していた。事故を恐れて高い建物に入らないよう警告され、入念なセキュリティー対策の一環として影武者を使っていたことでも知られる。
ショイグとゲラシモフに嫉妬され、ウクライナ戦争統合軍総司令官から副司令官に降格された「ハルマゲドン将軍」ことセルゲイ・スロビキン上級大将は「プリゴジンの反乱」を黙認したとして拘束され、8月22日、ロシア国防省によって正式に解任された。国防省指導部を批判したウクライナ南部の指揮官イワン・ポポフ少将も粛清の犠牲者になった。