不気味な存在だったザンビアを相手に、なでしこジャパンが最高のスタートを切った。
7月20日に開幕したFIFA女子ワールドカップ。22日に、日本がいるCグループの初戦対ザンビア戦が行われた。
FIFAランクで11位の日本に対し、77位のザンビアは格下と思われていたが、7月7日の国際親善試合でFIFAランク2位のドイツとドイツ国内で対戦したザンビアは3対2で勝利を収めて世界中をあっと驚かせた。ザンビアの中心は背番号11のエースで身体能力の高いFWのバーバラ・バンダ。日本にとっても、このバンダをどのように抑えるかが試合の焦点だった。
相手エースに仕事をさせず
22日、日本と対戦したザンビアチームは、そのバンダに対しボールを集められず、彼女は前向きでボールを貰うことすら出来なかった。3バックで守備をした日本は、主将の熊谷紗希がバンダをキッチリとマーク、南萌華や初出場20歳の石川璃音(りおん)と挟むようにして自由にさせない完璧な守備力を見せつけたのである。
熊谷は欧州チャンピオンズリーグでも優勝を果たしたベテランで、今回のチームでは唯一11年の日本のW杯優勝を経験しているメンバーだ。主将として臨んだ今回の大会ではリーダーシップを発揮して選手たちを鼓舞し続けた。