「良き先生」として陛下が愛子さまに卒論のアドバイス?
平安期の雅な、しかし、どこか猥雑な恋愛譚でもある『源氏物語』と、やはり当時の男女の恋模様の歌が半分をしめる『古今和歌集』、そして鎌倉時代に編纂された『新古今和歌集』も、思うままにならない恋の歌や、季節の移ろいと人生の哀歓が詠まれている。
それらの古典文学の深淵を理解するには、愛子さまはややお若いような気がするのだ。その点『奥の細道』は、陛下同様、愛子さまの想像力をおおいに刺激し、訪れたことのない街や街道の今昔に触れることができる。
また学習院大学史学科を卒業されている陛下にとっても、「道」を巡る「歴史の旅」の話題は得意とするところであり、愛子さまとおおいに語らっておられるに違いない。
愛子さまの卒業論文がどのようなテーマとなるかはわからないが、今、この時も学習院大学をはじめ様々な図書館で、卒論に向けて資料を集め、考察を巡らせていらっしゃるはずだ。
そして、陛下もまた最も近くでアドバイスされる、良き先生として愛子さまの力になられていることだろう。