裏金を作るためには「犯人」が必要

 実は、警察が扱うあらゆる「事件」には、常に「裏金」の存在があり、こうした事件と密接にかかわっていることをご存知でしょうか。

 現在の警察の制度ができたのは、昭和29年のこと。以来、警察組織による莫大な裏金作りは、現在に至るまでずっと行われてきました。そして、署長が裏金を飲み代に使い、裏金で車を買い、裏金で家を建てる……、そういう、卑しい慣習が脈々と続いてきたのです。

 ただ、私だけは、裏金作りには一切関与せず、架空領収書の作成も拒み続け、定年まで通しました。

 警察では、裏金の作り方の上手い人間が出世します。私の同期生で、裏金作りがものすごく上手いヤツがいました。彼は警察署長の地位まで上り、定年後は天下りし、今も年金と合わせると、合計1000万円近い収入を得て、左団扇で暮らしています。

 考えてみてください。これもすべて皆さんの税金です。警察は皆さんの税金を食い物にしている組織なのです。

 さて、ここからが問題です。

 裏金を作るためには、誰でもいいから、とにかく「犯人」を作らないといけません。犯人が捕まれば、「この人が犯人に結び付く情報をくれました」というウソの報告書を書いて、Aさんに10万円、Bさんに20万円という謝礼金の架空領収書を書き、結局、そのお金を警察が全部懐に入れることができるんです。

 愛媛県警でだけで、年間4億円です。1年間にですよ……。

(参考資料)
警察組織における裏金問題に関する再質問主意書
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a169529.htm