12月2日(現地時間)、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドとボールを奪い合う韓国代表のファン・インボム(写真:ロイター/アフロ)

 この金曜日と土曜日で、韓国人は地獄と天国を味わった。

 金曜日は、2022カタールW杯の第1ステージで最大の異変ともいえる日本のベスト16進出が韓国でも話題になった。「死の組」と呼ばれたE組で、伝統の強豪であるドイツやスペインを破り、1位でベスト16入りした日本のことを、多くの韓国人が称賛と敬意を表しつつ、羨望のまなざしで眺めていた。

 この時点で韓国代表は、グループHにおいて1敗1分け。すでにグループリーグ突破を決めているポルトガルとの最終戦を残すのみで、決勝トーナメント進出はかなり厳しい状況にあった。

 それだけにスペイン戦での日本代表の勝利に衝撃を受けていた。

アン・ジョンファンも日本代表を称賛

 韓国でも生中継された日本・スペイン戦に解説を担当したW杯スター選手出身の解説者たちは、日本の勝利で終わった試合直後、日本の善戦に素直に「驚いた」という反応を見せた。

「W杯は本当に分からない。(E組は)W杯史上最大の異変が起きた組ではないかと思う。死の組に入った日本が『ベスト8入り』を宣言した時、信じる人はいなかったが、信じられない結果を見せてくれた」(朴智星[パク・チソン])

「モラタ選手は3試合連続ゴールだ。位置選定もとても良かったし、まさに世界的なストライカーだということを証明してくれた。(日本は)ドイツとの試合で見せたリズム、戦略などをすべてそのまま使っているが、(今回も)それがうまくいった。前半とは違って攻撃的なプレス守備で後半戦に変化を与えながら得点に成功した」(安貞桓[アン・ジョンファン])