夕マズメ ハゼ釣りの風景(写真はすべて筆者撮影)

 秋に盛り上がる魚の活性も、冬の入り口に強い北風に海面が洗われるようになると変化が訪れます。

 賑やかだった陸の小物釣りは、日によって、または1日の中で寄せては返しながら顔ぶれも入れ替わり、次第に静かな冬モードに終息していきます。

 今回は晩秋から初冬にかけて少しずつ陸釣りのターゲットが減少していく中で、海水温の低下とともに活動域を変えていく魚の性質を捉えながら、「情報」と「釣行」の組み立て方について、実践とともにご紹介してみます。

 週末アングラーがその世界に浸れる時間も限られている中で、少し発想を変えた私の釣行スタイルが、初冬にまだ残る「秋の魚」と出会える一助になれば幸いです。

情報と釣行の組み立て方

 私の場合、あまり高度な釣り方や特別な情報取得は行っておらず、釣行前と実釣で4つのプロセスを実践してきました。

1.海釣り施設のような比較的確かな情報が簡単に手に入る複数の情報から、最良な「情報の交差点」を見つけます。

2.環境の変化への反応が異なる魚種をターゲットに、時間ごとに狙いを変えて1釣行で「複数の釣りを多層に組み合わせる」釣行プランを設定し、これが叶う場所に絞ります。

3.「情報の交差点」から得た情報をもとに事前に組み立ててから臨みます。

4.現地で最後のひと押し「今日の答え」を探していきます。