逆に「ショッピングモールに出かけて教育を、学力増強はスーパーで」という人がいたら、「体温測る? 病院はあっち」などとケアする必要がありそうです。
リベラルを標榜しているらしい動画の高齢出演者諸氏が、軒並みそういったリスクに一切無頓着で「へーすごいらしいねー」と孫のおもちゃに目を細める風情であったのは大変に残念でした。
これでは媒体として価値ゼロというよりマイナスです。
そもそもWEB3というのは、GAFAのような情報大手の寡占、世界の富の過半をごく少数の、いわば「情報オリガルヒ」が独占する2010年台以降のゆがみ切った世界に対して、リバタリアンが反旗を翻すところから始まった動きです。
先日、突然破綻させられたFTXにしても、世間知らずのまま祭り上げられた30歳のサミュエル・バンクマン=フリード君は両親揃ってスタンフォード教授のユダヤ人です。
イスラエル型のシオニズムではなく核戦争を回避しパンデミックを収束させ・・・と若々しい理想に燃えて「GAFA以降の電子金融世界」を夢想する青年が、リークをもとに瞬時で資産蒸発というかなり恐ろしい顛末。
これに対して実質的にFTXに引導を渡す形になったバイナンスの趙長鵬氏はすでに45歳の中国系カナダ人で、既存勢力とマイルドに融和しながらビジネスの成功そのものを狙うスタンスで生き残っている。
GAFAに代表される21世紀「情報オリガルヒ」に日本人の生活が組み敷かれている事実は、消費者個人にはなかなか実感されにくい。
そういう一般コンシュマーがウーバー・イーツで配食を頼み、アマゾンで米国発の「真っ黒な金曜日」商戦で、同じ日本人の配送ドライバーたちを危機的状況に追い込んでいる。
外資は決してそれにまともに向き合おうとしない。
こうした構造の全体を見据え、私たち自身の日々の消費行動から、改めていかなければ、オリガルヒ支配の構造は容易に改まることがないでしょう。
何らかの構造的な対策が必要不可欠。またその理非判断がつく、最も初歩的なリテラシーの全世代向け再普及が喫緊課題の中央に位置しています。
