藤本 まったく同感です。バズワードみたいになってしまうのはもったいないですね。当社は「Well-being as a Service(WaaS)」を掲げていますが、ウェルビーイングを支えるサービスをエコシステムとして展開していくためには、ウェルビーイングが一過性の流行だけで終わってしまうと困ります。

藤田 そんな中、どうして「Vitality」のような時代を先取りした保険が生まれたんですか? 商品設計には、どのような経緯があったのでしょうか?

藤本 我々は「社会公共の福祉に貢献する」という不変のパーパスのもとで事業展開してきましたが、その「貢献」の中身は時代と共に変わっています。

 かつて保険は、平均寿命が延びる中で、病気や死亡などのリスクに備えるものでした。それが、平成になると“健康に長生き”を実現しようという潮流が生まれ、健康寿命の延伸が私たちの「貢献」対象になりました。

 しかし、リスクに備えることは従来の保険でもできますが、リスクを“減らす”ことはできません。そこで、生命保険とウェルネスを一体化させた「Vitality」が考案されたのです。

藤田 Vitalityの具体的な仕組みはどのようなものですか?