※本動画コンテンツは、2022年3月4日(金)に配信したJBpress/JDIR主催「第1回 コミュニケーション改革フォーラム」の基調講演「幸福経営学〜幸せな働き方は生産性・創造性向上につながる〜」のアーカイブ配信です。

 幸せな人は、不幸せな人よりも創造性が3倍になり、生産性は31%高い。売り上げが増え、欠勤率や離職率は下がる。これは、アメリカの心理学研究に裏付けられたエビデンスです。また幸せな人は健康で長寿であるという、両者の相関関係を示す研究結果もあります。

 体の健康を心がけるのと同様に、精神的・感情的な幸せを含む広義の健康「Well-being(ウェルビーイング)」に向けて、働き方や考え方もコントロールすること。幸せに働き、健康長寿に生きるためのバランスを自分で実現する時代が来ています。

 幸せには、カネ、モノ、社会的地位などの「地位財型」と、身体的、精神的に良い状態から生まれる「非地位財型」があります。高度成長期には容易に実現できる地位財型の幸せに意識が集まりましたが、現代は非地位財型の幸せにシフトすることが求められています。「地位財型」で得られる幸せには限界があり、長続きしないことに気がついたからです。

「幸福経済学」の第一人者である慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 兼 慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長の前野隆司氏は、精神的なウェルビーイングを実現する心的要因として、「幸せの4つの因子」があると語り、そのすべてを備えなくても、自分に合った因子を一つでも伸ばしていくことで、幸福度は高められると説明します。それを経営に採り入れ、従業員の幸福度をアップして成果につなげている企業もあります。

 本動画では、前野氏が幸福であることの基本的考え方から、幸せになる実践的方法まで、分かりやすく解説。社員の心身が満たされている状態が企業の成長につながることを、論理的に理解できる内容です。