「小生は今82才で、3年前に脳梗塞を経験し、毎日血圧降下剤を服用している者です。ある医師は収縮期血圧を130以下にまで下げようと、薬を増やそうとする。疑問に思い、この本を読み、同感しています」
「和田秀樹医師の『80歳の壁』を拝読しました。基本的に「全部正解」ですね。70歳代の『団塊世代』に全て役に立つ内容ですね。一日一日を自分の好きに過ごす……これが肝要である」
「『なるほど』が、いっぱいの本です。76歳の兄貴にプレゼントしました。私も、73歳ですけど…」
「殆ど私の生き方を書いていただいたかの様な内容に驚き。60年継続の運転免許も返納せず、晩酌は欠かさず、わざとらしい運動はせず、スマホ、パソコンでの情報は頻繁に、庭いじりは毎日、等々平凡な毎日が続く。金はなし」
「著者は、東大医学部出身の精神科医。(略)『目からウロコ』の内容が満載、一読に値する」
「80歳を前に身体的に衰えが来ましたが、(略)今日を楽しく無理せず楽しく生きていく手本になりました」
星1、2個の低評価はわりと本音が多いが、高評価の場合、自分が選択した結果を肯定したいために評価をいくぶんか「盛りがち」である。3時間も行列に並んでも、3時間待った価値はありました、というのとおなじである。どっちにしろ、ただパンケーキやかき氷を食べただけなのだ。
それでも読者レビューを見ると、みんななにかしらの不安を抱えているように思われる。そこで、「東大医学部出身」の和田秀樹先生に、あなたの生き方は大丈夫といってほしいのである。
和田氏は「80歳を過ぎたら」、生きがいなんてものは「あってもなくても、どちらでもいい」といっている。無理に生きがいを探すより「日々を楽しく暮らす、という発想が大事」「どんどん好きなことをして、楽しく生きること」のほうが幸せである。わたしも賛成である。
アイドルに入れ込むのはよくわからないけど
生きがいということでいえば、麻木久仁子さんが、BTS(いまをときめく韓国の7人組の音楽グループ)さえあれば老後を生きていける、といっている。年がいもなく、そんなグループに入れ込んで、といった世評を恐れることなく、したいことはすればいいのだという和田方式の実例か(和田氏は「80歳を過ぎれば」といってるのだが)。韓国のアイドルグループというのが女性に特有か。
麻木さんは、おなじ韓国のアイドルグループである「MONSTA X」ファンの土岐麻子さん(歌手、1976年生まれの46歳)と、「東方神起」ファンの黒沢かずこさん(タレント、1978年生まれの43歳)と3人で韓国アイドルグループの魅力について雑誌記事で語り合っている。麻木さんは少し年上で、1962年生まれの59歳である。本人にしてみれば、もう「老後」が視野に入ってくる年なのかもしれない。