女性好みの「グルメ列車」も登場
東北では女性好みのスイーツをメニューの中心に据えている列車が走っている。郡山~喜多方・郡山~仙台間でJR東日本が運転している「フルーティアふくしま」だ。
福島産のフルーツで作られたスイーツやソフトドリンクを提供する。メニューは季節によって変わり、旬の味を大切にするスタイルは、いかにも現代の食堂車のものらしく、色とりどりのスイーツは見ているだけでワクワクする。
列車内で楽しいひとときが楽しめるのは豪華列車ばかりでない。
豊橋市内を走る路面電車(豊橋鉄道市内線)では、冬の夜を中心に車内でおでんを楽しめる「おでんしゃ」が運転されている。
こちらはパック入りのおでんが車内に持ち込まれるというスタイルだが、生ビールのサーバーとカラオケというパーティ向けの設備が用意されており、貸し切りにも対応。小さな路面電車がしばし「飲み会」の会場となる。折り返しの停留所で長時間停車するので、トイレの心配も無用だ。この電車は夏には「納涼ビール電車」として運転されている。
そのほかにも、いま全国には30本以上のグルメ列車が運転されているので、鉄道旅行が好きならば、自分の好みの列車を見つけ出してみたい。