(平井 敏晴:韓国・漢陽女子大学助教授)

 コロナに感染してしまった。韓国から日本に一時帰国して4日目の発症だった。

 幸い、症状は風邪未満だった。ちょっと喉がイガイガしていて、東京で人前で話す予定があったので、念のために抗原検査キットで検査してみたら陽性だった。恐らく、かなり初期段階でわかったのだろう。実家の家族がコロナにかかったものの、周囲には感染を広げずに済んだ。

 発症翌日の午後あたりから鼻の奥に痛みを感じ、咳がそれなりに出るようになった。その時の体温が37.5℃になったが、それ以外はもっぱら36℃台後半だった。

 かかりつけの医者がなく、のんびりした性格もあり、処方箋を受けるのに戸惑ってしまい、薬を飲み始めたのは発症の翌々日だった。でもその頃には、鼻の奥の痛みが少し残り、咳が出るくらいで、症状はほぼ落ち着いていた。