ロサンゼルスへの「家族移住」を決意した理由

──昨年はアメリカに行かれて移住を決断したそうですね。

YO:去年11月にロサンゼルスに家族で3週間滞在しました。そのとき、ここが自分的に本当に自然体でいられる場所というか、空気がすごく合っているなというのを感じて、やっぱり自分はアメリカで挑戦しなきゃダメだと確信して(移住を)決心しました。

──空気があった、自然体でいられる、というのはどういったところが魅力なのでしょうか。

YO:アメリカは自分にとって音楽を楽しめる場所だなと思って。日本での活動でもすごくインスピレーションを受けるのですが、(アメリカでの活動では)それを超えるインスピレーションを受けるんです。5回ほどライブハウスとか小さなフェスとかで演奏して、その時の盛り上がり方や、その後の反応が本当に好きなんです。自分にとってはアメリカ、とくにロサンゼルスにいるってことが大事なことだと思います。

──オンライン英会話のレアジョブの支援を受けて英語も勉強しているそうですが、英語の必要性はどのように感じていますか?

YO:『エレンの部屋』(アメリカの人気トーク番組。YOYOKAは2回出演)に出た時、通訳さんが必要だったのですが、「もっと自分の言葉で話したかった」と後から思いました。通訳さんを通すとたまに発言を勘違いされることもあるので、自分の言葉で伝えたいという思いは強いです。もちろん音楽をやるときに向こうのミュージシャンとのコミュニケーションも大事ですしね。演奏をめぐっての何気ないやり取りでも戸惑うことが多くて、やっぱり言語は大事だと痛感しました。

──今はどういう形で英語を勉強していますか?

YO:レアジョブさんのオンライン英会話を毎日やるようにしています。そのほか、夕食の時に英語の映画やドラマ、アニメなどを観て、印象に残ったフレーズを口に出して覚え、レアジョブさんの講師の方や家族に話してみたりしています。

 英語は本当に難しいですけど、リスニングをはじめ、ちょっとずつ上達しているのかな、と感じる時はあります。自分は歌も歌うので、ネイティブレベルの英語を身に付けるという意味では、12歳というのは年齢的にギリギリかなと思うので、できるだけ早くアメリカに行って挑戦したいです。

──ご家族での移住を決意されたのはなぜですか?

YO:私は留学するために行くのではなく、音楽のためにアメリカに行きます。アメリカはさまざまな撮影やライブに行く時でも保護者がいないとダメですし、これまでも父がレコーディングエンジニアとして音楽的なことを担当してくれ、デザインや動画制作なども行ってきました。母もさまざまな面で私を支えてくれています。家族というチームで世界に挑戦したいです。それに家族バンドとしてもチャレンジしたいです。

父:私は札幌市で地方公務員として14年間勤めてきたのですが、その月給はロサンゼルスでの家賃にもなりませんでした。あらゆる選択肢を調べ、検討したのですが、やはり、安定ある生活を捨て、すべてを賭して家族で挑戦するしか道はありませんでした。

 彼女がもっとも感受性が豊かで、いちばん成長できるこの時期に、世界最高峰の現場に飛び込んで彼女を最大限サポートしてあげたいです。