この上司のような国立大学優位論者の根拠は「国立大は受験科目数が多く、それだけ苦労しているから」ということでしょう。
多くの科目をこなして合格したというプライドを自分自身で大事にするのは構いませんが、他者との関わりの中で、その価値観を持ち出すのはいかがなものでしょうか。まして、部下の指導、育成の場面において差別的な表現で叱責するのは不適切です。
このような学歴論争は不毛かつ滑稽で、悲哀さえ感じます。
知力の高さを誇りにするローパフォーマーは厄介
私は人事部の立場から多くの社員を見てきました。その経験から言うと、仕事の出来、不出来と出身大学との間に相関関係は見出せませんでした。上位校を卒業しているけど仕事ができない人もいれば、さほど偏差値の高くない学校の出身者で仕事ができる人もいます。
確実に言えるのは、知力の高さを誇りにしているローパフォーマーは厄介な存在になるということです。
知力を武器にして職場環境を破壊することが得意です。前例にとらわれ新しいことに拒絶反応を示す人、妥協という言葉がその人の辞書にはないらしく主張を曲げない人、何にでも根拠を求めて、それがないと動かない人などなど、頭脳だけが肥大化している人はどこにでもいるものです。
どうしてこういう人が採用されてしまうのでしょうか。