世界に広がる“イントロ短縮化問題”

 アメリカのオハイオ州立大学が、全米ヒットチャートに名を連ねた曲のイントロの長さを測ったところ、1980年代中盤のヒット曲のイントロは平均23秒だったのに対し、30年後の2010年代中盤では、何と平均5秒だったとか!

 多くの皆さんにお馴染みのヴァン・ヘイレン『JUMP』(1984年)は29秒、マイケル・ジャクソン『BEAT IT』(1983年)は38秒、TOTOの『AFRICA』(1982年)は31秒ありましたが、ファレル・ウィリアムスの『HAPPY』(2013年)は3秒、シーロー・グリーンの『FORGET YOU』(2010年)は8秒、アリアナ・グランデ『BABY I』(2013年)は9秒、カーリー・レイ・ジェブセンの『CALL ME MAYBE』(2011年)は4秒、ビリー・アイリッシュ『BAD GUY』(2019年)は13秒という具合。

 メインストリームがロックからヒップホップ、R&B系へ移行していることの影響もあるでしょうが、確かにヒット曲のイントロは短くなっています。

 そこでヒネクレ者の筆者は、時代に逆行した、長~いイントロの曲をご紹介したい衝動に駆られた次第。ただし、ただ長いだけでは冗長ですので、“長いが魅惑のイントロを持つ”曲です。あくまでも個人的セレクションですけど・・・。