スペインリーグ2部のカルタヘナでプレーをする岡崎慎司は、この4月から「Dialogue w/ (ダイアローグウィズ)~世界への挑戦状」というコンテン企画をはじめ、多くのキーマンたちとの対談を配信している。
日本代表デビューは2008年。海外でプレーを始めたのが2010年。ワールドカップには3大会連続で出場。常に世界を感じながら過ごす中で岡崎は、「日本サッカーに対してできること」「日本のスポーツがもっと社会のためになるためには」について、思考を巡らせるようになった。
「暇な時間が多いので、つい考えて色々調べてしまう」
本人は笑いながらそう言うが、今回の対談コンテンツは、そうした思いを実現に向かわせるための岡崎なりの方法論であった。
何が伝えたいのか。なぜ伝えたいのか。コンテンツ「Dialogue w/」のなかで行われたlive配信の内容を全3回に分けて紹介する。
日本を代表するストライカーが大切にするのは、学ぶこと、差を知ること、そしてアクションを起こすことである。
カタールワールドカップまでのサバイバルに食い込む
――日本代表ワールドカップを決めました。見られていましたか。
いつも代表は応援しているんですけど、今回はなんか悔しいところもあって見ずに結果だけを。やっぱり選手なんで、(試合を)見ちゃうとついいろいろ感じてしまうので、勝ってくれという気持ちだけ(持っていた)。
でも、今回こうやってワールドカップを決めてくれたことで、自分たちにも(ワールドカップでプレーできる)チャンスがあるなって思いましたね。
――まだワールドカップへの思いは強い。
そうですね。サッカー選手としてヨーロッパでやり続ける理由のひとつに、ワールドカップに出たい、というのもあるので。
――代表で気になったり、チェックしたりする選手はいますか。
特定の選手はないですね。ただ、ともにプレーしてきた選手には頑張れって思いますし、やったことがない選手に対しては、自分が入ったらどうなるのかなって想像しながら見ていたりはしますね。
――この選手とやったらおもしろそうだな、っていうのは?
……どうだろう。田中碧選手を(プレーを)見ていて、自分が動き出したら(パスが)出てくるのかな、とか考えますかね。僕がフォワードなので、常に「出し手」は見ていて、そういう「出し手」になれる選手、たとえば(柴崎)岳なんかは一緒にプレーしているときも合っていたので、そう目線では見ますね。
――これからカタールに向けてメンバー争いが始まるわけですが、競争があるというのはいい選手が増えたということでもあります。その中で、日本サッカーが成長するために、選手たちの向上する意欲が大事になると思います。
代表はそういう(選手が向上する中で競争する)集団だと思っています。他の国の代表でも「この選手が入っていないのか」という例があります。
それがワールドカップに出場する条件だと思いますし、そうやってしのぎを削った選手たちが、チームメイトになると心強くなる。日本代表にはそういうものがあります。
今回、出場を決めてくれた選手たちには感謝をしつつ、サバイバルに食い込めるように結果を残すしかないと思っています。
――そんな中で、今回新しいコンテンツ「岡崎慎司 Dialogue w/世界への挑戦状」を始められました。そのテーマについてお願いします。