サンクトペテルブルクで第二次世界大戦中のレニングラード解放78周年を記念した植樹式に出席したロシアのプーチン大統領(写真:ロイター/アフロ)

(古森 義久:日本戦略研究フォーラム顧問、産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授)

 ロシアや中国、イラン、北朝鮮などの反米勢力の大胆な攻勢はいまの世界に第二次大戦以来の最大の国際危機を生んでいる──こうした重大な認識がアメリカ側の識者の間で語られるようになった。

 この危機はアメリカの抑止力の衰退、とくにバイデン大統領の対外姿勢の弱さに起因するとする見解も同時に超党派の広がりをみせている。

ソ連崩壊以来の「最大の野望の明示」

 ロシアのプーチン大統領のウクライナに対する戦略がヨーロッパ全体の安全保障構図の改変をも目指す野心的な動きだとするアメリカ側の見解は連邦議会下院軍事委員会の民主、共和両党の3議員によっても表明された。