ゲリラ・ガーデニングを敢行した女子学生

 2016年3月、軍艦島を訪れた韓国の女子大生が追悼の花を植える事件があった。

 ソウル女子大学園芸生命学科2年のキム・ユンギョンさんと同徳(トンドク)女子大学経済学科4年のキム・ヨンジェさんは同月3日、端島に向かった。放置された土地に奇襲的に花と木を植える「ゲリラ・ガーデニング」で、日帝の蛮行を告発するためだった。

 ゲリラ・ガーデニングは1973年、米ニューヨークで野放しにされていた私有地を庭園として整備した市民運動に由来する。「空き地に花を植えて綺麗にしましょう」という趣旨の運動を日本人に対する嫌がらせとして実行したのだ。

 彼女たちは3日間港にとどまって、夜ごと船着き場の入口や道路の周辺などに花を植えた。韓国から花を持ち込むことはできないので、現地で花を購入した。花を植えた場所に「2つの島の話」という題名の韓国文・英文・日本文の案内文をつけた。端島が産業革命の遺産でありながら、強制労働が行われた地獄の島だったという意味で「2つの島」と示したわけだ。

 花を植える行為は、一見、微笑ましい行為にも見えるが、韓国の日本に対するゲリラ作戦である。まさに韓国の教育が将来の子供たちに悪影響を与えているのだ。大学生から幼い子供たちに偽りの歴史を教え、憎悪を植え付ける韓国教育は甚だしく問題だ。

軍艦島を歩く坂本氏