他方、両親が揃っている子どもにはこの論法が通じない。「君が成績上がったら一番喜んでくれるのは親」というフレーズは、ひとり親家庭の子どもには立派なモチベーションになりうるのだが、両親が揃っている子どもにそれを言うと、特に中学生では反抗期を迎えていることもあり、反発することもしばしば。ケッと吐き捨てたりすることも。

ウチの子が安全確認して道を渡ったワケ

 NHK「あさイチ」という番組で、興味深い実験が行われた。左右を見て道路を渡りなさい、と何度言っても道路に飛び出してしまう子ども。その親子数組を対象として、親は目隠しを当て、子どもは親の手を引いて道路を安全に渡るというもの。

 子どもは、何度も何度も左右を見て、クルマが来ていないことを念入りに確認し、目隠しで速く歩けない親の状況にも配慮しながら、慎重にタイミングを見計らって道路を渡った。何度「道路に飛び出しちゃダメ!」と怒鳴っても言うことを聞かなかった子が。「左右を確認しなさい!」と言ってもちっとも言うことを聞かなかった我が子が。何より、親御さんが驚いていた。

 目が見えない状態の親の安全を自分が補わなければと、子どもたちは精一杯やってみせた。