※本記事はPublicLab(パブラボ)に掲載された「<緊急企画>コロナ禍 飲食店の声をきく」を再構成したものです。

 PublicLabは地方議員向けに、さまざまな社会課題に関する勉強会を週1回ペースで開催しています。今回は、第3波における“集中的な対策”として、政府から名指しされてしまった「飲食店」の声を直接伺い、自治体や住民ができる飲食店への支援について、次へ進むヒントを得られればと企画しました。そのセミナーの様子をお伝えします(飲食店関連が数人、地方議員が約50人参加、ファシリテーター:東京都板橋区議会議員 南雲由子)。

齊藤星児さん 「ゴホウビダイナー」オーナー

 ゴホウビダイナーは、東京都世田谷区・祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩1分の、国産ハンバーガーを国産クラフトビールで美味しく食べていただくお店です。全国から野菜やお肉、ビールなど、生産者の想いが込められた逸品を直接仕入れ、そこに自分の想いも込めて、グルメバーガーを作っています。

 去年春の緊急事態宣言下では前年の客数の半数以下になりました。店の前にパラソルを出して、テイクアウト品(作り置きのハンバーガー)や生産者さんの野菜を売り出しました。お客様は待っていても来ないので、道で直接お声がけしましたね。

 デリバリーサービスの会社はもちろん利用しましたし、自分でテイクアウトメニューのポスティングをして、自転車で配達することもありました。少しずつ販売のチャンネルを増やしていった感じで、2度目の緊急事態宣言が出された現在は20時以降、テイクアウトとデリバリーと、店の外での販売をしています。

 国のGo To Eatキャンペーン事業については、半月くらい遅れて参加して、突然予算が切れるまで、お客様はだいぶ増えましたね。平日休日にかかわらず、たくさんのご予約がありました。客層としては、新規の方が多かったと思います。来店のきっかけ作りにはなりましたね。

 キャンペーン期間中にリピートしてくれた人もいましたが、キャンペーンが終わったらどなたもいらっしゃらないというのが実際のところです。

 祖師ヶ谷大蔵は、高齢の方が多く住んでいるのですが、ネットを使わないと予約できないし、不公平といいますか、高齢の方たちに説明しづらかったですね。仕組み自体が、タダで飲食できる仕組みだったので、嗅覚が鋭い一部の方が得をされたのではないかという印象でした。

 国のキャンペーンと自治体の支援策で、レジの処理の仕方などが異なるので、その作業が難しくスタッフはストレスに感じていました。支援策はわかりやすく一本化してほしかったです。

 このコロナ禍、とにかく飲食店はみんな大変です。でも、この地域で、コンビニの弁当やスーパーの総菜以外の選択肢を作ってあげたい、温かい食べ物を提供したい。そんな強い想いを持って、這いつくばってがんばっています。