1.分離孤立させられている文在寅政権

 韓国は、北の脅威が高まっているにもかかわらず、米朝が休戦協定から平和協定に進化することを望み、在韓米軍撤退の道筋を立てようとしている。

 米軍が撤退すれば、真の独立を達成することになるとでも思っているのだろうか。これは真の独立ではなく、孤立であろう。

 また、米韓軍事共同演習をこれまでかなり縮小している。さらに、縮小した演習をもやめろと強く主張している。

 共同演習を実施しなくなると、有事に共同して戦えなくなく問題が生じる。

 日本との関係を見ればどうか。

 朝鮮半島有事で、米軍が朝鮮半島で戦う場合、日本の戦略的地位は、空軍機および海軍艦艇の発進基地であり、これらの兵站支援が行える地点だ。

 戦闘に必要な兵站物資や負傷者の治療の拠点にもなる。にもかかわらず、文在寅氏は日韓で解決した慰安婦や徴用工問題を浮上させ、安全保障関連の貿易問題、日本製品不買運動などで、溝をますます深くしている。

 また、日韓で取り決められたGSOMIA(軍事情報に関する包括的保全協定)は機能していない。

 北から見れば、韓国は離間・分離状態になって弱体化している。中国は、米軍のTHAARDミサイル(終末高高度防衛ミサイル)を韓国に配備することに対して、これを阻止するために貿易制限で揺さぶりをかけている。

 韓国は、軍事的合理性から考えて、危機の方向、すなわち北に占領されやすい状況に進んでいる。

 文在寅政権が決めたことだろうが、複雑怪奇で理解不可能だ。韓国のトップは北の支援者なのか、それとも騙されているのか。

 日韓関係や米韓関係が悪化して喜ぶのは北だ。北の軍事的脅威が著しく高まっている時に、韓国は自国の安全保障を弱める孤立の道を邁進している。