例えば、731部隊で初代部隊長を務めた石井四郎が戦犯にならなかったのは、アメリカに部隊のデータを提供したからだ、という話だ。

 ソル氏はこのことをめぐり、アメリカが韓国を助けたのは、韓国のためを思ったのではなく、国益のためだったと語る。そして、戦犯となるべき日本人を助けたアメリカに対する反抗心を剥むき出しにしていた。

 それから日本統治を終えた韓国は発展を遂げていることに触れたが、朝鮮戦争におけるアメリカ人の犠牲や、朴正煕時代に日米から受けた支援などについては一切触れようとしない。そして、番組を締めるにあたって、アメリカや日本に向けてであろうか、こうつぶやいた。

「私たち韓国人が良い暮らしをすることが、復讐なんだ」

 やられたから、やり返す。日本に対して延々とぶつけられてきた韓国式発想が、もはや、戦後の日本を救ったアメリカにも向けられるようになった。今の韓国では、そうした歴史観がお茶の間で広められていて、子どもたちはそれを鵜呑みにしてしまう。

東アジアの火種にならないか?

 そうした情緒の国では、2015年末にアメリカの仲介で慰安婦合意を結ぼうが、そんな合意は一方的に「なかった」ということにされてしまうのも当然だ。1月8日のソウル中央地裁で下された元慰安婦に対する日本政府への賠償命令は、そうしたことが背景にある。

 韓国の反日はどこまで拡大するのだろうか。アメリカにも公然と向け始めた排他的発想が、東アジアの火種になるのではないかと危惧せざるとえない。

(追記)なお、ソル・ミンソク氏は、延世大学へ提出した修士論文の盗用が発覚し、12月29日にそれを認め、現在は番組を降板している。