チュニスの町なかに戻ってきました。
メディナ(旧市街)の中心地、オリーブ・モスク前の通りにも猫の姿がありました。
メディナの中を歩いていくと、待ちかまえるように佇んでいる猫が何匹もいます。
チュニスのメディナは広くて、まるで迷路のようです。建物が密集しているところは薄暗く、猫もあまり見当たりません。気のよさそうな洋品店のお兄さんが、「猫たちは、人通りの多い昼間は屋上で日向ぼっこをしているんだ。夜になったら、この道は猫だらけになるよ」と教えてくれました。
わずかに開いていた荘厳な扉のたたずまいに引かれて近づくと、扉の奥で何かが光りました。暗さに目が慣れてくると、黒猫の姿が浮かび上がってきました。
露店のリサイクルショップです。スポーツバッグの上で、猫たちが正体をなくして寝ています。売り物というより、猫のベッドになっていますね。