ゴルフが大好きな韓国人は多い。写真はソウル近郊のゴルフ場

 新型コロナウイルス感染症の流行を抑え込むために韓国では、厳しい防疫体制が敷かれている。

 商業施設や飲食店、観光業に深刻な影響が出ているが、ゴルフ場は来場者の急増で大盛況が続いている。

「申し訳ないが、予約ができませんでした」

予約ができない・・・

 最近、韓国で名門ゴルフ場の会員の間でも、予約ができないことがたびたび生じている。

「週末だけでなく、平日でも、1か月前の予約開始日にすぐに締め切りとなる。これほど予約が取れないのは初めてだ」(中小企業経営者)という話をよく聞く。

 どのゴルフ場も週末、平日を問わず満員状態なのだ。

 新型コロナの流行で、ネット販売業者などを除くと内需型企業の業績が総崩れになる中で「ゴルフ場だけは予約を断るのに汲々としている状態」(韓国紙デスク)という。

 韓国メディアでは「新型コロナ特需」とも表現しているほどだ。

 国内のゴルフ場にゴルファーが殺到するのは、新型コロナのおかげだ。

「冬は九州か、タイ、ベトナム、中国南部、夏は北海道・・・」

 韓国のゴルファーは、団体でゴルフ旅行に頻繁に行っていた。1年の間に複数回、日本へゴルフ旅行に行くという知人も周囲に何人もいた。