ところが、それこそ報酬に換算したら莫大な金額になる手間暇と時間を費やさせ、対価はゼロ。そもそも私は学術会議の正会員ではありませんし、政策答申に筆者名は入りません。

 その部会を取り仕切っていた企業出身の男性(「会員」)によるハラスメントがあり、バカバカしいので、私はその答申を書くのをやめました。

 それまで書いた草稿は、すべて私一人で、莫大な数の図まで自作していましたので、無断転用は刑事事案になることだけ告げ、一切コンタクトを断ちました。

 その後、その分科会は一切、提言などまとめることができず、コロナ禍になりましたので、リモートでお茶を濁すZOOM会議を1回行い、解散したらしく聞き及びます。

 単に生産性が低いだけでなく、予算がついていませんから、周りにいる若い人をタダ働きさせ、ひたすら迷惑な委員会でした。

 私が30代なら、まだ「若い人」でも勉強になりましたが、20年が経過し、50代で中核的な責任を持っている私を、何を勘違いしたのか70歳前後の縁の薄い人々が、タダで使える便利なアシスタントとでも思ったのでしょうか・・・。

 その実、きちんと政策答申など書ける人は正会員の中でも数える程度だと思います。有名無実化した権威主義的な組織の面がハッキリありますので、解体改組した方がいいのではないかと思います。

 その決定打的として 学術会議が日本の学問の「縦割り」「タコツボ」化の一大背景になっているという、もう一つの理由を挙げなければなりません。