特に内閣府の担当官たちと緊密に連絡を取り合いながら、本当に政策を動かしていくのに、担当官は20代から50代までいろんな人がいますが、学者先生の方は皆、孫のいるご年配ばかりでは、動くものも動かないからという理由もありました。
私はそこで好きにさせてもらったので、いろいろ経験できましたが、そんなのは数十年に何回あるかという例外であって、大方は何も動かないのです。
学術会議がダメなところ(2)
予算のない「日本ガス抜き会議」
学術会議は、こと文系に関しては、むしろ左派の牙城といった様相を長く呈していたように思うのは、私だけでしょうか?
アカデミシャンのコメントがメディアに載ると思うので、見てみていただければと思います。
どちらかというと、政府に批判的な意見の答申が珍しくなく、それを「具申する」役所の側は「聞き置く」として、そのままお蔵入りという「日本ガス抜き会議」の側面が、こと文科系に関しては、非常に明確にあったと思います。
そんな具合だから、政策答申にリアルな可能性は希薄で、べき論に基づく提言も少なくない。
私が先ほど、ある小委員会を見捨てたというのは、少子高齢化を迎えて、どのようなイノベーションが必要かを取りまとめるようなものでしたが、何もできないのです。
大半の60代で名誉職メンバーの皆さんは。
ただ、文句を言ってるだけという場合が少なくない。私はその答申に、正味1か月×2回、莫大な時間と労力を費やしました。