コンビニ、スーパーともに7月は下向き

 同じように、他の2つの販売統計の前年同月比もみてみましょう。コンビニ売上高の減少率は3月の▲5.5%から4月に▲10.7%へ拡大した後、5月に▲9.7%、6月に▲5.2%へと縮小が続きましたが、7月に▲8.0%へと拡大しました。百貨店売上高に比べれば、落ち込みの程度は小さいですが、方向感は一緒です。4月を底に6月まで上向きとなった後、7月に下向きとなっています。

 スーパー売上高は4月に▲4.5%と減少した後、5月に+5.9%と増加へ転じ、6月に+8.3%へ伸びが加速しましたが、7月に+7.3%へ伸びがやや鈍化しました。スーパー売上高は百貨店やコンビニと異なり、5月以降に前年同月を上回っています。テレワークや巣ごもりにより、近所への買い物の機会が増えている状況のため、スーパーは他の2業態より好調なわけですが、景気の方向感をみる観点で言えば、やはり他の2業態と同じく、4月を底に6月まで上向きとなった後、7月に下向きとなっています。

スーパー売上高とコンビニ売上高の推移。7月の方向感はどちらも同じで下向き