ニューヨーク、ブルックリンのアップルストア(写真:AP/アフロ)

米国直営店の営業を再開

 米ブルームバーグは8月24日、米アップルが近く米国の一部直営店の営業を再開する計画だと報じた。少数の店舗を8月末にも再開する予定。従業員にも通知し始めており、準備が進んでいるという。

 ただ、大半は当面予約制で営業する見通し。マスクの着用や検温、入店人数の制限、距離の確保を徹底するなど、安全対策を万全にするという。

 アップルは米国で271店の直営店「Apple Store」を展開しているが、今年3月中旬に全店を一時閉鎖した。5月中旬には、徐々に再開し、近く約200店を開けるとしていたが、新型コロナウイルスの感染再拡大で再び閉鎖した。

 ブルームバーグによると、結局同社は米国で120店舗以上の再閉鎖を余儀なくされた。米国以外ではオーストラリアやカナダ、スペインの一部店舗も再閉鎖した。

業績にあまり影響を及ぼさず

 この間、同社のリテールおよび人事担当ディアドラ・オブライエン上級副社長は直営店の従業員に対し、オンライン販売や在宅で顧客対応に当たるように指示した。

 ブルームバーグによると、アップルは今秋から年末商戦にかけて、スマートフォン「iPhone」やタブレット端末「iPad」、腕時計型端末「Apple Watch」などの新モデルの発売を予定している。

 今、直営店の再開が決まったことは同社にとって良いタイミングと言えるものの、実は店舗の一時閉鎖はアップルの業績に大きな影響を及ぼさなかった。