ズークスは今後、アマゾンの資金力を得て「創業以来の構想である安全でクリーンな、楽しめる輸送システムを世に送り出す」としている。

 ズークスの開発が順調に進めばアマゾンは、いわゆる「ロボットタクシー」市場に進出するにことなり、同様に開発を進めている米ウーバーテクノロジーズや米リフト、GMクルーズなどに競争圧力をかけるだろうと、フィナンシャル・タイムズは伝えている。

物流事業拡大計画の一環、気候変動対策も

 一方で、米ウォールストリート・ジャーナルは、アマゾンが自社物流事業拡大の一環として自動運転技術に注目していると伝えている。

 アマゾンは新興のEVメーカー米リビアン・オートモーティブと自動運転技術開発の米オーロラ・イノベーションに出資している。

 リビアン・オートモーティブは、ピックアップトラックとSUV(多目的スポーツ車)のEVを開発している。今年1月には、その第1弾市場投入モデルの価格の一部を公表した。アマゾンはリビアンに10万台の配送用EVを発注しており、2021年の導入を予定している。

 オーロラは、前述したグーグル系のウェイモの立ち上げに携わった人物がCEOを務めている。同社は昨年6月、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と自動運転車の共同開発で基本合意している。

 アマゾンはこうしたモビリティー(移動)分野に注力し、物流事業の効率化やコスト削減、規模拡大を狙うほか、気候変動対策の一環と位置付け、積極的投資を続けているという。

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