昨年11月、ロサンゼルスのモーターショーで自社開発のEVを発表するリビアン社CEOのR・J・スカリンジ氏。彼の後ろに写っているのがSUV「R1S」(写真:ロイター/アフロ)

 今年(2019年)は、米国の新興電気自動車(EV)メーカー「リビアン・オートモーティブ」が何かと注目された年だった。

今年4回目の資金調達

 同社は2009年の設立で、ミシガン州プリマスに本社を置く、従業員数約1000人の企業。2018年11月にロサンゼルスで開催されたモーターショーで、自社開発のEVを初披露して以来、大手が相次いで同社に出資している。

 同社は、現在はピックアップトラックの「R1T」とSUV(多目的スポーツ車)の「R1S」を開発中で、これらを2020年の後半にも米国市場に投入する予定。

 今年2月、米アマゾン・ドット・コムがリビアンへの7億ドルの出資を主導した。同4月には、米フォード・モーターが5億ドルを出資している。

 そして、リビアンは12月23日、資産運用大手の米ティー・ロウ・プライスやアマゾン、フォードなどから13億ドルの出資を受けと発表した

 資金調達は今年に入ってこれで4回目。今回が最大となる。投資家向け情報サイトのピッチブックによると、リビアンはそれまでに22億ドルの出資を受けていた。つまり、今回の資金調達を入れると、合計35億ドル。今年だけで28.5億ドルを調達している。