(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)
EVプラットフォーム共有化が加速
自動車メーカー間で、電動車(EV)の「プラットフォーム共有化」が一気に進み始めた。ハイブリッド車で電動化技術をリードしてきたトヨタは、これからどう動くのだろうか?
直近では、ホンダが2020年4月3日、米ゼネラルモーターズ(GM)のEVグローバルプラットフォーム「アルティウム」を使い、2024年から北米市場向けEVの生産を始めると発表した。また、ルノー・日産・三菱アライアンスは5月27日、3社の棲み分けとして各事業分野における「リーダーとフォロワー」構想を提唱した。中型車以上のEVでは日産がリーダーとなる。さらに、フォードは6月10日、フォルクスワーゲン(VW)グループとEV、商用車事業、自動運転における技術連携の詳細を明らかにした。EVについては2023年までにフォードがフォルクスワーゲンのEVプラットフォーム「MEB」による量産車を市場導入する。
このように、2020年代中盤から、EVプラットフォームの活用が世界市場で一気に広まる模様だ。