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寝る前に頭を使う仕事はNG
どのような生活習慣や環境が「睡眠の質」を向上させるのか、具体的に見ていきましょう。
まず、第4回(リモートワークで急増する睡眠障害を防ぐには)で解説した通り、体内時計をきちんとリセットすることが重要です。
朝起きて、陽の光をしっかり浴びること。そしてゼロにはできないと思いますが、夕方以降に強い光を浴びないように意識しましょう。
また、体内時計は陽の光だけで決まるものではありません。「いつもの時間」に朝食をとったり、散歩をしたり、お風呂に入ったりすることによって、自然に1日のリズムも固まっていきます。
次に、現代病と言っても過言ではない「過覚醒」を避けることです(テレビ会議が生み出す新たな現代病への対処法)。
夜遅い時間に、複雑、高度な思考を要するような仕事は避けた方が無難です。また行方がどうなるか読めないような会議もやめた方が良いでしょう。感情的に不安定になったり、対人関係が気になったりすると、間違いなく睡眠にしわ寄せが行きます。
さて、その他の生活習慣についてみていきましょう。
適度な運動も睡眠の質を上げます。
日本の高齢者で、週5日以上、習慣的に運動(1日30分以上の散歩など)している人には、睡眠障害が少ないことが分かっています(1)。しっかり運動して肉体的な疲労を感じた日は、入眠もスムーズだったという経験が誰しもあるでしょう。
例えば、海辺のリゾートに遊びに行った時のことを思い出してみてください。陽の光をしっかり浴びて、いろんなアクティビティを楽しんだら、夜はぐっすり眠れたと思います。もちろん日常生活で同じレベルのことはできませんが、あのイメージを理想像として持つようにしましょう。
次に嗜好品です。