中国だけですでに1600人以上の死者が出ているコロナウイルス肺炎で、懸念していた「原因可能性」の報道がありました。
香港のメディアによると、中国広東省、華南理工大学の肖波涛教授の発表した論文において、新型コロナウイルスが、コウモリか中間宿主を経て人に伝染した可能性より、湖北省武漢のバイオテクノロジー研究施設2か所のいずれか(あるいは双方?)から流出して蔓延した可能性を指摘した、というのです。
つまりこれは「バイオハザード」、自然界で発生した「天災」の流行疫ではなく、人為が介在して蔓延した伝染病だということになる。
この両者の間いには「事故」と「事件」くらいに、天地がひっくり返るほど大きな違いを指摘しなくてはなりません。
研究所からウイルスが漏れた可能性
新型コロナウイルスは、武漢の華南水産市場で集中的に検出、確認されました。
肖教授によれば、この生鮮マーケットの近くには、2つのバイオサイエンスの研究所が存在するのだそうです。
一つは「武漢ウイルス研究所」。もう一つが「武漢疾病対策予防管理センター」。
武漢ウイルス研究所は、マーケットから12キロの距離にあるといいます。12キロといえば、首都圏なら川崎と横浜の距離に当たる。
川崎で肺炎が蔓延すれば、横浜に伝染するのは、まあ時間の問題でしょう。目と鼻の先にある距離といって決して過言ではありません。
しかし問題は「武漢疾病対策予防管理センター」で、このセンターは、海鮮市場からわずか280メートルの距離しか離れておらず、「隣接」といって構わない。