窓から見えるシベリアの冬景色はなかなか綺麗だ。

「食事が1日4回も出るし、美味しい」「職員は少ない数で対応してくれている。ありがたい」という感謝のメッセージも次々と寄せられている。

 今のところ、避難してきた144人のうち、新型ウイルスの感染が明らかになった人はいない。

 こうしたロシア人の脱出劇を見ていると、日本では早々に全日空のチャーターで帰ったうえに、検査を拒否したり、隔離の条件に文句をつける人までいたと聞いて、驚きを隠せない。

 さらにはクレーム対応のせいで自殺者まで出ているというのだから、衝撃である。

 中国との国境を封鎖した影響は、市民生活にも及んでいる。

 陸路で野菜が入ってこなくなっただけでなく、大手チェーンのスーパーが、自主的に中国産食品を控え始めたのだ。

 ロシア農業銀行がインターファクス通信の取材に語ったところによると、中国産なくしては、極東ロシアにおける野菜の需要を満たすのはかなり厳しいという。

 極東では野菜の値段が日増しに上がっている。

 極東でレストランを営む筆者の知人は、1キログラムあたりの冷凍カニとトマトの仕入れ値が同じだったことにショックを受けている。