韓国を代表する航空会社である大韓航空でオーナー家をあげての騒動が起きた。
2019年4月に死去した趙亮鎬(チョ・ヤンホ)氏の後継者となった長男に対して長女で「ナッツ姫」として有名な趙顯娥(チョ・ヒョナ=1974年生)氏が反発、趙亮鎬氏の妻や次女を巻き込んだ家族内の騒動に発展した。
3月に持ち株会社である韓進カルの株主総会での経営権争いにも大きな影響を与える可能性が出てきた。
2019年12月30日、大韓航空と韓進カルの会長である趙源泰(チョ・ウォンテ=1976年生)氏と実母である李明姫(イ・ミョンヒ=1950年生)氏が極めて異例な「共同謝罪文」を発表した。
クリスマスの日に何が起きたのか?
「クリスマスに李明姫氏の自宅で起きた好ましくない問題によって多くの方に心配をおかけしたことを深くお詫びします。趙源泰会長は李明姫氏に心から謝罪し、李明姫氏はこれを受け入れました」
李明姫氏は趙亮鎬氏の妻で、趙源泰会長はその長男だ。つまり母子が共同で出した「謝罪文」だった。
いったい何のことなのか?
韓国メディアによると当日の様子はこうだ。2019年12月25日、趙源泰会長は母親である李明姫氏の自宅を訪問した。
この席で、李明姫氏が夫で先代会長である趙亮鎬氏の遺志を尊重して、趙源泰会長が姉である趙顯娥氏と協力するように諭した。
これに趙源泰会長が反発して言い争いになり、一部メディアによるとガラスが割れるなどの騒動が起きたという。