(4)すると、10年間で増える世界半導体市場は、先進国の増加分=5億人×150ドル=750億ドルと、新興国の増加分=5億人×75ドル=375億ドルの合計で、1125億ドルになる。

(5)世界半導体市場は、2010年から10年ごとに1125億ドルずつ増大していくことになるため、2050年には7500億ドルになると予測できる(図2)。

別の計算手法での検証

「世界半導体市場は10年ごとに1125億ドルずつ成長する」ことについては、以下に示すように、まったく別の計算による検証も行った。

 図3に、1984年から2013年までの世界半導体市場、出荷個数、平均販売価格の推移を示す。この図から、半導体の出荷個数は、上下動はあるものの、概ね直線的に増大していると言える。そして、その傾きから、毎年平均で250億個ずつ増加していると算出できる。

図3 世界半導体市場、出荷個数、平均販売価格の推移
(出所:ガートナーおよびWSTSのデータをもとに筆者作成)

 一方、平均販売価格は、1995年および2000年に大きなピークがあるものの、次第に一定となり、2013年には0.43ドルに収束していることが分かる。

 つまり世界の半導体市場は、毎年平均して、250億個×0.43ドル=107.5億ドルずつ増加していると言える。すると平均して10年間で、107.5×10=1075憶ドルずつ増加していると計算できる。

 世界半導体市場の10年ごとの増加額は、1人当たりの半導体消費量から計算した場合は1125億ドルになり、年間の平均出荷個数と平均価格からの計算では1075億ドルになった。2つの手法で計算した値は、おおむね一致した。したがって、「世界半導体市場は10年ごとに1125億ドルずつ成長する」ことは確からしいと当時は考えた。