2019年時点のデータで検証

 ここまで述べたように、8年前に、かなり大胆に2050年の世界半導体市場を予測した。この予測が正しかったどうかを、2019年時点のデータを基に検証してみよう。

 図4に1991年から2020年までの世界半導体市場および出荷個数の推移を示す。ただし、2019年以降は推定値である。

図4 2018年までの世界半導体市場と出荷個数の推移
(出所:WSTSのデータをもとに筆者作成)

 2016年にビッグデータの時代を迎え、半導体メモリ市場が爆発的に成長したため、2018年に世界半導体市場は4688億ドルとなり、出荷個数も1兆個を超えた。しかし、2019年に突如メモリ不況に突入したため、世界半導体市場は4219億ドルに減少した。このメモリ不況は2019年末に回復に向かい、2020年に世界半導体市場は4500億ドルを超えると推測されている

 8年前の筆者の予測では、2010年の3000億ドルから10年経過して1125億ドル増加し、2020年に4125億ドルになるはずだった。しかし、(推定値ではあるが)2020年には4500億ドルを超えるのである。つまり、筆者の予測は、約10%上方修正されることがほぼ確実である。

 8年前の筆者の予測に対しては、「そんなに増えるはずがない」と批判を受けたが、実際は筆者の予測以上に世界半導体市場は成長していることになる。