ウーバーの新事業構想「ATG」と「エレベート」

 ウーバーには「アドバンスト・テクノロジーズ・グループ(ATG)」と呼ぶ自動運転技術開発部門と「ウーバーエレベート(Uber Elevate)」と呼ぶ航空部門があり、これらでモビリティーサービスの新事業構想を進めている。

 たとえば前者のATGは今年6月、スウェーデンの自動車大手ボルボ・カーズが製造した多目的スポーツ車(SUV)「XC90」にウーバーの自動運転技術を組み込んだ新車両を披露した。幹線道路を長距離自動運転したり、工事地区を臨機応変に回避したりすることができるAI(人工知能)技術を備えているという。

 後者のウーバーエレベートは、「空飛ぶタクシー」とも呼ばれる、電動の垂直離着陸機を使った都市内短距離移動サービス「ウーバーエアー(Uber Air)」の事業を進めている。2020年にもカリフォルニア州ロサンゼルスやテキサス州ダラス、オーストラリアのメルボルンで実証実験を行い、2023年に商用サービスを始めたい考えだ。

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売上高の93%は配車サービスと料理宅配

 ただ、これらの部門はトヨタ自動車などの提携企業から拠出された開発費などを得ているだけで、まだ収益化を実現していない。

 同社が11月4日に発表した2019年7~9月期の決算は、売上高が38億1300万ドルだった。事業別売上高は、配車サービスが28億9500万ドル、料理宅配事業が6億4500万ドル。この2つの事業で売上高全体の93%を占めている。これに対しATGなどの新事業部門の売上高は1700万ドルだった。

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