「大統領は、ホワイトハウス高官たちに米国と他の国の関係を経済効率性から評価する12項目の指標を作成させている」
「(この指標を見る限り)大統領の目には韓国(の防衛上の経済効率)が最悪のように映ったようだった」
この時点でティラーソン長官はじめマティス長官や制服組最高幹部は大統領が韓国に対して厳しい認識を持っていることを「共有」した。
大統領の初のペンタゴン訪問の日がやって来た。大統領と国務・国防・軍の最高幹部との会議が始まった。
マティス長官がまず、「米国の海外駐留は米国にとってグッド・ディール(それなりの利益)を得ていると言えます」と説明した。
ビジネスマンのトランプ氏がよく使う「ディール」(取引)という言葉を使って経済的効率性から見てそれほど悪いものではないことを強調しようとしたのだろう。
著者はその場面をこう描写している。
「これを聞いた大統領は顔をしかめ、デスクの上に置いてある文書をいじりながら長官には目をやらずに部屋を見回すしぐさを見せた」
「壁のスクリーンには韓国や日本など太平洋の同盟国に駐留する米軍を示すスライドが映し出されていた。大統領をそれを見ながらこう言い放った」
「『韓国は米国につけ込む一番の悪たれ者(Major abuser)だ。中国と韓国・・・奴らは右と左から我々を食いものにしてきたんだ(They both rip us off left and right)』」