スマートフォンに表示されたYouTubeとYouTube Kidsのアプリ(写真:AP/アフロ)

 米連邦取引委員会(FTC)とニューヨーク州司法長官は9月4日、米グーグルと傘下の米ユーチューブに対し、1億7000万ドル(約180億円)の制裁金を科したと発表した

 2社はFTCに対して1億3600万ドルを、ニューヨーク州に対して3400万ドルを支払うことで和解する。

児童プライバシー法違反で過去最大の制裁金

 この問題は、ユーチューブが違法に子どものデータを集めているとの消費者団体やプライバシー擁護団体の苦情を受け、FTCなどが昨年(2018年)から調査していたものだ。

 米国で2000年に施行された「児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)」では、13歳未満の子どもの個人情報を取得するには親の同意が必要になる。

 しかし、ユーチューブはそれを怠っていたという。FTCによると、今回の金額は、同法を巡るFTCの制裁金として過去最大だという。

 (参考・関連記事)「ユーチューブ、児童プライバシー法に違反

FTC委員長「ユーチューブには弁解の余地がない」

 具体的にどんな違反があったのか。ユーチューブは、次のような経緯があったと釈明している。