米国のインターネット広告業界団体インタラクティブ・アドバタイジング・ビューロー(IAB)と米プライスウォーターハウスクーパース(PwC)がこのほどまとめたレポートによると、今年(2018年)上半期(1~6月)における米国インターネット広告の売上高は495億ドルで、半年間の売上高として、過去最高を更新した。
昨年から23%増
これは前年同期の403億ドルから23%多い金額。また、この金額は昨年下半期(7~12月)の479億ドルをも上回っている。過去10年の傾向を見ると、米国のネット広告売上高は下半期の方が多くなる。このことから、今年の年間売上高も、過去最高となり、初めて1000億ドルの大台(約11兆2900億円)を突破しそうだ。
米国ネット広告の年間売上高は、10年前の2008年時点で234億ドルだった。その翌年には、いったん前年実績を下回ったものの、その後は右肩上がりで推移し、昨年は880億ドルに達した。
最大のネット広告媒体は依然「検索」
今年上半期の売上高を広告の種類別で見ると、「検索広告」が228億ドルで最も多く、全体の46%を占めた。これに次いだのが「バナー広告」の157億ドルで、全体の32%。このあと「ビデオ広告」の70億ドルが続いた。こちらは14%を占めた。
このうち、最も大きく伸びたのはビデオ広告。その1年前からの伸び率は35%。ただ、バナー広告と検索広告も、それぞれ27%増、19%増と2桁成長している。