日本の観光客にとってはありがたい話だが、韓国からの観光客にとっては逆風だ。

 韓国の観光業界関係者の間では、「夏の旅行に日本を避ける傾向がかなり出たのは確かだ。不買運動のせいだという見方が多いし、もちろん影響はかなりあったと見ている。だが、ウォン安円高の影響も無視できないのではないか」という分析もある。

ウォン安は経済にプラスだったが・・・

 ウォン安はこれまで一般的には韓国経済全体にとっては「プラス」との見方が強かった。

 輸出立国、それも対米輸出依存度が高かった頃は、ウォン安によって韓国製品の輸出競争力が高まることはプラスだったのだ。

 ところが、今回のウォン安には不安の声の方が多い。まずは、ペースが速いことだ。

 韓国メディアによると、6月末からの1か月間で対ドルレートが下がったペースとしては、アルゼンチン・ペソと南アフリカ・ランドにつぐ3番目。アルゼンチンや南アの経済状況を考えれば、不安になるのも当然だ。

 さらにいえば、ウォン安になっても以前のように輸出が伸びないのだ。

 韓国の輸出金額は、2018年12月から8か月連続で前年同月比でマイナスが続いている。

 造船、自動車、鉄鋼、石油化学・・・以前は韓国の看板輸出製品が何枚もあった。だが、何年か前から、半導体が韓国輸出品目の一枚看板になってしまった。

 2018年には全輸出金額6000億ドルのうち、半導体が1000億ドルを占めた。