最近は多くの企業が検索広告の出稿先を、米グーグルから米アマゾン・ドットコムに移していると、米ウォールストリート・ジャーナルが報じている。
広告主がグーグルからアマゾンにシフト
例えば、広告世界最大手の英WPPは、昨年(2018年)3億ドル(約330億円)の広告費をアマゾンの検索広告に投じた。この金額の75%は、それまでグーグルの検索広告に投じられていたものがアマゾンに回ったものだ。
また、米最大手の広告代理店オムニコム・グループは、同社の顧客が検索広告に支出した金額の2~3割が、アマゾンの検索広告に投じられたと述べている。
広告収入の半分以上が検索広告に
米国の市場調査会社eマーケターによると、同国検索広告市場の規模は、442億ドル(約4兆9200億円)で、このうちの78%をグーグルが占めている。
アマゾンの検索広告は依然、グーグルと比較して規模が小さい。しかし、同社の今年の広告収入である113億ドル(1兆2600億円)のうち、半分以上が検索広告によってもたらされる見通しだ。これは、米マイクロソフトを大きく上回り、アマゾンが、グーグルに次ぐ米国第2位の検索広告企業になることを意味すると、ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。