アマゾン、仏で書籍の「1円配送」開始 無料化禁止法に対抗

米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)のフランス語版サイトを映したタブレット端末の画面(2012年11月13日撮影)。(c)AFP/LIONEL BONAVENTURE〔AFPBB News

 最近は多くの企業が検索広告の出稿先を、米グーグルから米アマゾン・ドットコムに移していると、米ウォールストリート・ジャーナルが報じている。

広告主がグーグルからアマゾンにシフト

 例えば、広告世界最大手の英WPPは、昨年(2018年)3億ドル(約330億円)の広告費をアマゾンの検索広告に投じた。この金額の75%は、それまでグーグルの検索広告に投じられていたものがアマゾンに回ったものだ。

 また、米最大手の広告代理店オムニコム・グループは、同社の顧客が検索広告に支出した金額の2~3割が、アマゾンの検索広告に投じられたと述べている。

広告収入の半分以上が検索広告に

 米国の市場調査会社eマーケターによると、同国検索広告市場の規模は、442億ドル(約4兆9200億円)で、このうちの78%をグーグルが占めている。

 アマゾンの検索広告は依然、グーグルと比較して規模が小さい。しかし、同社の今年の広告収入である113億ドル(1兆2600億円)のうち、半分以上が検索広告によってもたらされる見通しだ。これは、米マイクロソフトを大きく上回り、アマゾンが、グーグルに次ぐ米国第2位の検索広告企業になることを意味すると、ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。