2000年代以降、韓国の産業界で成長セクターの代表で雇用拡大にも大きく貢献してきた自動車産業だが、ここへ来て勢いに陰りが出ている。
「雇用」を最優先課題に掲げる政府は、あっと驚く再生策を打ち出した。何と事実上の「市営工場」の設立だ。
2019年2月10日、韓国自動車産業協会が「世界主要国の自動車生産」という統計を発表した。韓国の自動車産業にとっては芳しくない知らせだった。
自動車生産世界7位に
主要国の2018年の生産台数は次の通りだった。
▽2018年の主要国の自動車生産台数(韓国自動車産業協会調べ)
中国 2780万9000
米国 1130万6499
日本 972万7189
ドイツ 563万9000
インド 517万4401
メキシコ 411万499
韓国 402万8834
韓国の自動車生産台数は2015年には455万6000台で、中国、米国、日本、ドイツに次ぐ5位だった。
ところが、3年連続減少して、2016年にはインド、2018年にはメキシコに抜かれて7位になった。