「ここまで落ち込むとは・・・」
2019年1月8日、サムスン電子が2018年10~12月期の決算見通しを発表すると、証券市場は一時混乱に陥った。2年ぶりの大幅減益となったからだ。
韓国経済はここ数年、「サムスン一本足」ともいえる状況が続いており、経済の先行きに黄信号が点灯したとの見方が強まっている。
文在寅(ムン・ジェイン=1953年生)大統領も年初から、猛烈な「経済シフト」に乗り出している。
サムスン電子の決算は、営業利益が10兆8000億ウォン(1円=10ウォン)で前年同期比29%減だった。7~9月期に比べると39%減少した。
四半期ベースの営業利益が減少したのは2016年7~9月期以来、2年ぶりとなった。
アナリスト予測を2兆ウォン下回る
サムスン電子の4半期ベースでの営業利益額は円換算で1兆5000億円だ。2018年の年間営業利益額も58兆8900ウォンで絶対額は依然として大きい。
2019年も4兆円を超える営業利益を出すとの見通しが多い。それでも、産業界や証券市場には8日の発表は、大きな衝撃となった。
というのも、事前のアナリストの予測を大幅に下回る利益額だったからだ。
韓国メディアによると、証券会社など14社が事前に利益予想を出していたが、その額は平均で13兆1745億ウォン。8日に発表になった利益予想はこれを2兆ウォンも下回る結果だった。