米アップルは先ごろ、AIスピーカー(スマートスピーカー)「HomePod」を中国本土と香港で1月18日に発売すると発表した。
アマゾンから3年超遅れる
アップルが、この製品を米国、英国、オーストラリアで発売したのは昨年(2018年)の2月のことだった。その後、販売国をカナダ、フランス、ドイツ、メキシコ、スペインへと広げ、世界展開を進めてきたが、このほど米国に次ぐ世界2位のAIスピーカー市場である中国で販売を開始する。スマートフォンの販売が減速する中、同社は新製品を投入して、中国事業のテコ入れを図るようだ。
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ただ、この市場では、米アマゾン・ドットコムが2014年11月にいち早く製品を発売し、市場をリードしている。そして、米グーグルも、その2年後の2016年11月に製品を市場投入した。アップルは、それからさらに1年超遅れでHomePodを発売した。このことが影響したのか、同社の米国AIスピーカー市場におけるシェアは、わずか数パーセントにとどまっている。
中国進出、米テクノロジー企業で一番乗り
一方で、アップルは米国のAIスピーカー大手の中で、初めて中国に本格進出する企業だと米ベンチャービートは伝えている。HomePodが、北京語と広東語に対応し、さまざまな現地向け音声サービスを提供するからだ。