2010年以来、賃貸マンションの家賃も急騰した。上昇額だけで平均1100ドル(約12万円)になるため、低所得者層を地域から追いやる結果になっている。
それでは55万3000人というホームレス数をどう解釈すべきなのだろうか。
米国の人口が約3億2000万。その中の約55万人なので、580人に1人だけがホームレスという言い方もできる。だが日本との比較では多いと言わざるを得ない。
ホームレス比率は日本の100倍
厚労省が今年6月に発表した2017年のホームレス人口は5534人。自立支援策などが功を奏して近年は減少傾向にある。
ただネットカフェなどで生活している人を含めると実数はもっと多い。
米国でも数字の漏れはあるが、それを考慮しても米国の55万人は多い。単純比較するとほぼ100倍である。米国の人口が日本の約3倍であっても相当な数字である。
実は日本でも2000年前後は約2万5000人のホームレスがいた。だが減少している。
全国の自治体が施策を講じて自立支援センターを設置して、寝る場所や食事を提供してもいるので、米国とでは状況が変わってきた。