以前取材をした南カリフォルニア大学ケビン・スター教授はカリフォルニア州をこう形容していた。

 「考えられる限りにおいて、地球上で中産階級が最も質の高い生活を送れる土地がカリフォルニア州でした。パラダイスとまではいきませんが、『普通の人』にとって最良の土地だったのです」

 だが普通の会社員が1億5000万円の一軒家に住めるわけではない。

 カリフォルニア・ドリームはもう富裕層だけのものになってしまったのかもしれない。