また、非常時に活躍するハードウエアは、会社貸与のパソコンや携帯電話ではなく、(おそらくほとんどの社員が持っているであろう)個人のスマートフォンである。

 理由は、「常に携帯している」「充電が1つの機器ですむ」「SNSは通話よりも電池の消費が少ない」である。

 ただし、停電が長引き、携帯電話の基地局の電源が切れる事態もあり得ることは認識しておかなくてはいけない(最後は、電気不要の固定電話に頼ることになる)。

 冒頭のように軽い回答をしていた筆者が、どのような経験からこのように語れることになったか。

 興味のある方は、地震発生から業務再開までの「社内SNS」でのやりとりをご覧いただきたい。

2018年9月6日 午前3時8分 地震発生

■地震発生と共に全道停電。自宅待機指示

6日【6:13】 SNSで第1報

 全社員(北海道・東京・奈良)に地震発生の第1報をSNSで連絡する。なお、弊社の社内SNSは、フェイスブックのビジネス版「WorkPlace」を利用している。